作品
銀玄&灰名様
【銀玄&灰名様】
個人誌『白銀の地に落ちるは柔らかな日差し』が灰文銀本と言いつつ、結局銀が少なすぎたので、ちょっとつっこんで見た小ネタです。
『勝者の烙印』EDの流れで、玄冬は銀朱の補佐につきつつ、銀朱宅に居候していると思ってください。
読まなくても問題ないですが、Confessione...Riconoscenzaシリーズに絡ませたい感じ。
「駄目だと言ったら、駄目だ!」
「そんなにけちけちしなくたっていいだろう。漬け物一つに」
「だから、この漬け物は我が家の一子相伝だと言っているだろう。
例えお前にでも製法を教えることは出来ん!」
「何を言い争っているんだい? 二人揃って」
(颯爽と灰名様登場)
「父上」
「ああ……せっかくの美味い漬け物だから、ぜひ漬け方を教えて欲しいと言ったのだが。
銀朱には駄目だと言われてしまってな」
「なるほどね。そういうことなら私が教えるよ。来なさい」←あっさりと
「なっ!」
「いいのか?」
「ああ。でも他の者には内緒で頼むよ」
「ちっ、父上! 我が家の伝統をそんな軽々と……!」
「まぁ、いいじゃないか。そう、固い事は言わなくても。
大体、玄冬はもううちの息子みたいなものなんだし」
(あくまでも爽やかな笑顔)
「………………え?」
(対して、真っ白になる銀朱)
「おいで、玄冬。いつも蔵で漬けているんだ。
まだ空いている容器もあったから、やりながら覚えるといい」
「ああ、有り難う」
(二人仲良く連れ立っていく様子を眺めつつ、放心状態の銀朱)
「父上……一体何を……何を知っておいでなのですか、父上ー!」
(※同居してアレコレやってたら、聡そうな灰名様にはバレてない方がおかしいとか思ったわけで。
仲の良い嫁と舅(?)の図(すみません……))
2006/11/05 発行
個人誌『白銀の地に落ちるは柔らかな日差し』から。
機会あれば、Confessione...Riconoscenzaシリーズに組み込ませたいような。
玄冬が敬語を使うところが、どうにも想像出来ないので、灰名様に対してこんな言葉遣いですが、どうしたものかなぁ。
- 2008/08/01 (金) 00:00
- 小ネタ(小説未満)