作品
舌先の魔術師
不公平もいいところだ、と思う。
深く口付けを交わしたときに、絡めてきた舌に翻弄されてるのは、いつも俺の方。
こっちが絡め返しても黒鷹は大して息を上がらせる様子はなく、かえって激しさを増すだけで、結局は自分に跳ね返ってくる。
「……っは……!」
何をどうやったら、こんな風に頭の芯までぐらりと揺れるような動きができるというのだろう。
時に快感は足を震わせ、身体の中心に熱を運ぶほど。
キスだけで達かされたことも数え切れない。
黒鷹はといえば、反応こそしているものの、多分キスで達してまではいない。
場数の違いといえばそれまでかも知れないが、何とも癪だ。
果たして対抗できる日は来るんだろうか。
2005/08/13 up
一日一黒玄から。
Kfir(閉鎖) が配布されていた「甘いキスの10題」、No4。
鷹がテクニシャンなのは仕様ですw
- 2013/09/17 (火) 22:53
- 黒玄