作品
口腔深く
「口で性器を愛撫する、という行為にはどういう意味があると思う?」
「……っ」
玄冬の足の間で、形を変えつつあるそれに舌を這わせながら、尋ねてみる。
「単純に身体の機能として感じる快感は確かに強い。
だけど、それ以上に精神的に満たされる感じがしないかい?」
「……く……ん」
昂ぶりを露にする器官。
悦楽をもっとも感じる場所であると同時に、人として急所でもある。
そんな箇所を歯という凶器にもなるものを収めている口に委ねる。
何らかの信頼関係がなければできない行為だ。
君がそうやって零す、感じることを示す声がどれほど耳に心地よいか。
そう考えながら、先端に雫を浮かべ始めたモノを口腔深く飲み込む。
私が耐えられなくなるまでに、どれほど君を感じさせてやれるだろうか?
2005/01/03 up
一日一黒玄から。
恋愛に関するいくつかのお題が配布されている、「アダルトなお題」からNo6。
- 2013/09/19 (木) 18:31
- 黒玄