作品
肉
「くろたか、くろたか」
「うん? どうだったね?」
「くろと、今うたたねしてた!」
「……そうか、なら今だな」
「うん! ねぇ、鍵は?」
「ふふふ、ぬかりはない! 既にここにしっかりと!」
「じゃ、行こう! 今のうちに!」
くろたかとたーが二人でこっそりと貯蔵庫に向かったのを横目に確認して、二人がいなくなってから、居間のくろとのところに行った。
「……二人とも行ったよ」
「……そうか、教えてくれてありがとうな」
たーは寝てる、っていったけど。
本当はくろとは起きていた。
ただの寝たふりしてただけ。
目だけちらりと俺の方に向けて、またくろとは目を閉じた。
「いいの? 行かせて?」
「対策は考えてあるさ」
***
その頃。
「ない! くろたか、こっちにも燻製ないよ!?」
「くっ……こっちもだ。
どこを探しても腸詰肉も燻製も見当たらない。
先手を打たれたか……あの子も卑怯な真似を」
肉類の一切ない貯蔵庫で悔しがっている、
黒鷹とちびたかがいたとかいないとか。(笑)
2005/06/15 up
「黒鷹好きさんへの10のお題」からNo4。
昔、ここで配布していた肉が絡むと凄く意見の一致する黒鷹&ちびたかw
ちびくろは玄冬に言いつけに行った感じですが、食に関しての玄冬の心情とかを考えての行動です。
- 2013/09/09 (月) 18:57
- 年齢制限無
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