作品
没クリスマス
「ちびたちは?」
「もう寝てる。
……しばらくしたらプレゼントを枕元に置いてきても大丈夫かな」
「……ふふ」
「どうした?」
「いや、何。ちびたちは明日の朝どんな顔をするかと思うとね」
結構楽しみだ。
玄冬にはサンタクロースの話を仕込むのをやり損ねたけど、ちびたちにはやってみようと、しばらく前に玄冬と決めた。
「そうだな。結構楽しみかもしれない」
玄冬も明日の朝を想像してか、顔をほころばせた。
「ところで。私もあとでクリスマスプレゼントが欲しいんだけどね。
くれるかい?」
「プレゼント? 用意はしてないぞ?」
「大丈夫だよ。私のプレゼントは君だから」
「……プレゼントになんてならないだろうに、今更」
そういって、苦笑しつつも目は笑っている。
「いや、プレゼントさ」
今年のクリスマスも君やちびたちがいる。
それは十分、私にとって尊い贈り物だよ。
クリスマスネタは他に書いているので、自主没にしたような気がする、いつ書いたかは忘れた黒玄メールマガジン(PC版)特設ページに置いてたメモでした。
- 2013/09/14 (土) 21:01
- 年齢制限無