花帰葬-Novel

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或る穏やかな午後のひとときに寄せて

――玄冬は世界に破滅を齎すという。
――降り止まぬ雪は玄冬が存在するからだ。
――何とおぞましい。しかし、我らには救世の御手を差し伸べて下さる白の鳥様と救世主様がついておる。
――それだけではない。先の救世主様の流れを汲む、灰名様や銀朱様もいらっしゃるぞ。
――ああ、世を闇に導く化け物など、あの方々の前では為す術も無くなるだろうさ。

幼い頃から、自ずと耳に入ってきた救世主と玄冬の話。
先代救世主の血を引く者として、己が為さねばならぬ事は把握していたつもりだ。
だが。

――いいかい、銀朱。お前は救世主である花白の力になってあげるんだよ。彼を支えてあげなさい。
――それはきっと、お前でないと出来ない事だ。花白は素直に受け取れないかも知れないけれどね。

世界に春が訪れ、久方ぶりに訪れた安穏の日々。
化け物だ何だと言われていた玄冬と接したことで、あいつが化け物でも何でもない、普通の人間と変わりが無かった事を知った。
穏便に事が運んだ、とは言い難いが、最終的な結果として花白と玄冬が世界の枷から解き放たれ、普通の人間と同じ様に過ごせるようになった事に内心安堵した中で、ふと、気がついた事があった。
父は救世主の……花白の力になれと言っても、玄冬を化け物だとか、おぞましい生き物だとか、そのように貶めるような発言は一度たりとも口にしなかったという事に。

***

「花白や……玄冬は元気かい?」
「はい。双方、元気過ぎるくらいに」
「ははは。それは何よりだ」
 
ある休みの日の午後。
俺は父に誘われ、父の部屋で二人揃って茶を飲んでいた。
最近の城での様子など話しているうちに、彼らの話が出たが、その際、何かを懐かしむような表情をしたかのように見えた。
そういえば、父は玄冬の名前が出るといつもこんな表情をしているように思う。
一連の事の成り行きは俺の知りうる限りではあったが、父には話してあった。
白梟殿に父によろしく伝えて欲しい、とあの時に承った事もあったし、父には知らせておくべきだと思ったから。
とは言っても、父は直接、玄冬と対面したことは、まだ無かったはずだ。
なのに、この反応は一体どういった事だろうかと、ふと気に掛かった。

「父上。……伺ってもよろしいですか?」
「うん? 何だい?」
「父上は玄冬をもしかしてご存知だったのですか。伝承の玄冬ではなく、今生の玄冬自身を」
 
かちゃり、とティーカップを置いた音が、妙にその場に甲高く響いた。
差し出がましい事を訊ねたか、と一瞬思いはしたものの、父の表情は穏やかなままだった。

「何故、そう思う?」
「彼を……知っておいでのように思えたので」
「……いや、玄冬の事は知らないよ。
私が知っているのは彼の父親だ。実のね」
「玄冬の……実の父親? 黒の鳥ではなく、ですか」

口の端に上ったのは、完全に予想外の言葉だった。

「ああ。銀朱。お前は噂で玄冬の出身が彩だと言う事を聞いた憶えはないかい?」
「玄冬の出身が彩……? 彼が住んでいた群ではなく、ですか?」
「そうだ。その様子だと、皆、お前の耳には入れないようにしていたのだろうな。
古い話だという所為もあるからかも知れないが……。
では、城下町の北の外れ、見事な桜並木の通りの先にある家について聞いた事は?」
「…………忌まわしい、話題に出してはならぬ家、とだけ」

士官学校時代だったかに一度誰かに訊ねた記憶がある。
その時に、あの家の話は禁忌だ、話題に出しては駄目なのだと言われた。

「そうか。玄冬はあの家で生まれたんだ。
そして、彼の父親は……昔、私の隊の部下だった」
「なっ……」
 
呆然とし、言葉に詰まる俺をよそに、父は話を続ける。

「今、あの一族は十の国に移住した、と風の噂には聴いているけども、玄冬の両親の婚礼にも行ったな。
美しい細君だった。
私の妻……お前の母と、彼女が身籠ったのもほぼ時期が近くてね。
これは子どもたちは肩を並べて学んだり、遊んだりする事になるのだろうなと密かに楽しみだったよ。
叶わなかったけれどもね」

そうだ。
玄冬に誕生日はいつかと訊ねたら、俺と二月と離れてはいなかった。
もしも、あの男が『玄冬』として生まれなかったのなら。
俺達は今頃どうしていただろう。

「玄冬が生まれた際、まだ救世主である花白は生まれていなかった。
当然、我らには何も出来ない。
なら、せめて手中に収めておこうという事になってね。
が、玄冬の父親はともかく、母親が納得しなかった。
『玄冬』だろうと何だろうと、自分の生んだ子に違いはないと」

父上が椅子の背凭れに身を預け、大きく息を吐いた。

「……他人事ではなかったな」
「…………父上」
「玄冬が生まれたのは、お前が生まれて間も無くの事だ。
時期を考えれば……お前が『玄冬』でなかったのは運が良かっただけ、とも言える。
もし、お前が『玄冬』として生まれてしまっていたのなら、私は彼の母親がやった事と同じ事を絶対にやらなかった、とは言えない」
「…………!」
「――今でも鮮明に憶えている。お前が生まれた日の事は。
城の執務室で仕事をしていた時に、無事に生まれた知らせを受けた。
気が急いてしまって仕方なかったな。
馬車を急がせ、屋敷に戻り、生まれたばかりのお前を見、この手に抱いて……あの日ほど神に感謝した日はない」

父上が軽く身を乗り出したかと思った次の瞬間、父上の手が俺の頭に伸びた。
こんな幼子に対するように撫でられたのは何年ぶりだろう。
懐かしい反面、変に緊張する。

「あの幸福を奪われる事を想像するのは、中々きついものがある。
玄冬が黒の鳥に連れ去られた後は、色々お前と重ねて考えたよ。
時々は、今頃何処でどう過ごしているかというのも気になった。銀朱」
「……はい」
「玄冬が……そして、花白が普通の人間と変わらずに過ごしていけるようになった事にほっとしている、と言ったら、私は救世主の子孫として失格だと思うかい?」
 
静かな、しかし、偽りのないであろう凛とした口調で父がそう呟いた言葉に対し、異論は持ち合わせていなかった。

「いいえ。……正直に言えば、俺もほっとしていますから。
あの二人が救世主としてでも、玄冬としてでもなく、穏やかに過ごせているのを確認出来るという事に」
「そうか」
 
頭の上から手が退けられ、父がティーカップに残っていた茶を啜る。
俺も茶を飲もうとカップを持ち上げたら、既に空にしてしまっていた事にそこで気付いた。

「ああ、切らせたか。もう一杯どうだい?」
「貰います」
 
父が俺のカップに茶を注ぐのを見ながら、ふと思い出したことを口にした。

「……そういえば、玄冬も城でよく茶を淹れてくれます。
中々手慣れた様子で美味かった。
薬湯の淹れ方も色々知っているようです。
植物全般に関心を示しているようで」
「ほう。それなら、今度招きなさい。花白も一緒に。
皆で茶を飲もうじゃないか。薬湯も気になるしね。
……なるほど。血は争えない、ということかな」
「と、いうことは……」
「ああ。彼の父親が植物に造詣が深かった。
隊に幾つか、薬草を使った傷薬の処方箋が残っているだろう? 
あれは彼の父親が残してくれた知識によるものだよ」
「そう、だったんですか」
 
玄冬本人は実父については全く知らないと言っていた。
生まれて直ぐに、黒の鳥に引き取られたのだから当然だろう。
だが、こんな思わぬ面で繋がりの解るものが表れようとは。

「人の繋がりとは不思議なものだな」
「はい。血の繋がった親子というのは、やはり何処かで似るものなのでしょうか」
「そうだな。お前が私によく似ている様にね」
「……余り、父上に似ているとは言われないのですが」
 
事実だし、自分でもそう思う。

「それは外見やら、体質やらの話だろう? 
……そっくりだよ、お前は。
お前もいつか親になったら解るのかも知れないね、今の私の言葉の意味が」
 
何故か、凄く嬉しそうに言い放った父に、どう言葉を返していいか解らない。
困惑するだけの俺に、父はただ、午後の日差しよりも穏やかな笑みを浮かべるだけだった。

2006/?/? アンソロジー銀の彩狼寄稿分。

  • 2009/01/01 (木) 01:12
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タグ:[その他][灰名][銀朱][銀親子][日常ほのぼの][銀朱視点]

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