作品
プレイ
※時間軸は第04話と第05話の間になります。
「……なぁ、何だ。この服の山は」
珍しく4日も家を空けたと思ったら、黒鷹はよくぞ両手に抱えて帰ってこれたというほどの量で、俺の服を買ってきていた。
……しかも、どれも普通の服じゃないという。
どうにも実用性に欠けるだろうものばかりなのが理解しがたい。
「ふふふ、いやせっかく今回の君は女の子で生まれたことだしね。
これはやはり、男の浪漫に則り、『コスチュームプレイ』、
通称『コスプレ』をしてみるに限ると思ったわけで!」
「はぁ?」
「そんなわけで、いざ! 色々着替えて見せてくれたまえ!」
「え、あの、ちょっと! おい!!」
***
パターン1:白衣
「こんなんでいいのか?」
「うーん、どうにも……何かが足りないような。
はっ! そういえば、君もしかして下着が透けないように、
下に肌色のキャミソールとか、着ていたりなんてするかね?」
「?? そりゃ、白だから透けないように……」
「いけない、いけないよ、玄冬!
こういう場合はね、その透けるのが色っぽいんだから、下には濃い色の下着を合わせるべきなんだよ。
ガーターベルトも欠かせないね、いや、もしくは下着は何もつけずに胸と下腹部がほんのり透けるというのでも構わないっ!」
「あー……これは野菜不足による妄想症だな。
↑小道具(笑)の聴診器を胸に当てつつ。微妙にノッてるらしいw
処方として、今晩は野菜のフルコースを提供、と」
「ノン!!」
パターン2:チャイナドレス
「うーん、やっぱりミニより、ロングだなぁ。
こう、脚をそのまま出すのもいいが、やっぱり大きく開いたスリットの裾から、ちらりと覗くように見える感じが……。
おお! せっかくだから髪もアップに結い上げよう!
ささ、やってあげるから来なさい!」
「なんでそんなに嬉しそうなんだ、お前……」
↑既に少し疲れてきた模様w
パターン3:メイド服
「うん、やはりこれも奥ゆかしさなどでミニよりロン……」
「それはもういい。で、何を言えって?」
「『お帰りなさいませ、ご主人様。
お食事の用意も、お風呂の用意も整ってますが、いかがされますか?
それとも、私のご奉仕になさいますか』…って、ちょっと、玄冬!?
何処に行くんだね!?」
「付き合いきれるか! 一人でやれ!」
「出来るわけないだろうに! 待ちなさい。
お父さんのささやかな浪漫に付き合うくらいしてくれたって……!」
「そんなに色々要求するのは、ささやかとは言わん!」
2005/09/14 up
一日一黒玄でやったChina Love(閉鎖?)で配布されていた、
「微エロ妄想さんに25のお題」、No9より。
セーラー服とか、OL風制服とかも考えましたが、世界観的に逸れすぎて。
↑白衣にチャイナにメイドの時点で十分逸れすぎ。
- 2008/01/01 (火) 00:23
- 第一部:番外編
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